龍河しん『NTR愛』(ティーアイネット)
全5編のうち、「卒業」<前編・後編>については、「切なさ乱れ撃ちなNTR(寝取り・寝取られ・寝取らせ)」という、これまでの定形化されているNTRものと、位相が異なっているのが最大の特長だと思いました。「何の救いもないハードコアNTR(寝取られ)が何よりも好きだ」という紳士がいるのであれば、無望菜志先生の『NTR2』の方がハマると思いますし、幼馴染(男2人に女1人)のシチュエーションにおける「何の救いもないry」という紳士がいるのであれば、うるう島呼音先生の『セックスホリック』の方が満足できると思います。ただ、「NTR」という属性(シチュエーション?)に対して「ああ、こんなアプローチがあるのか!」という新機軸の作品に触れたい!という紳士には、全力で推す作品となっております。
まあ個人的には先生に「救いなんて何もねぇけどむっちゃ抜けるわ!的なハードコアNTR」を描いて頂きたいなぁ…なんて身勝手な思いもなくはないですけどw